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ラトビア リンク集

ラトビア共和国(ラトビアきょうわこく)、通称ラトビアは、バルト海に面する北東ヨーロッパの共和制国家。第一次世界大戦後の1918年に独立。その後1940年にソビエト連邦に併合。旧ソ連、バルト三国を構成する共和国のひとつ。1991年にソ連から独立を回復。エストニア、リトアニア、ロシア、ベラルーシと国境を接する。

政体は共和制である。議会 (サエイマ、Saeima) は、一院制で定員100議席、任期は4年である。大統領は、議員とは別の選挙で選ばれ、任期は4年である。 主な国内問題としては、国内に居住するロシア人への処遇問題がある。ソ連時代からラトビア領内に住む非ラトビア人に対しては、ラトビア国籍取得に際して軒並みラトビア語試験などを課し、民族主義的な側面が多々あり、2009年現在35万人のロシア人が無国籍である。最大のマイノリティであるロシア系市民やロシアが頻繁にこのことに関する改善を要求し、EU加盟委員会も加盟に際してこの問題の改善を促した。 他方、首都のリガではロシア語生活者が半数近くを占めるなど文化としてのラトビアの存続に危機感が募る中、EU加盟後の現在でもロシアはこの問題を外交カードとして使っており、ラトビアにとっては非常に悩ましい問題である。 EU加盟後も、ロシアと国境問題が存在した。これは併合前の国境を主張していたためで(ラトビアはロシア西部プスコフ州の一部の領有権を主張)、ロシアとの国境は暫定国境になっていたが、両国の関係改善を求めるEUの働きかけもあり、最終的にはラトビア側が要求を取り下げ、2007年3月27日にロシアとの国境画定条約に調印した。 なお、平時の死刑は廃止されているが、軍法に戦時における死刑が規定されており、現在、EU加盟国の中で唯一、死刑が完全に廃止されていない国家である(他のEU加盟国は戦時も含め、死刑を全廃している)。

ソ連時代には、重工業が盛んで、ソ連域内屈指の工業地域であった。当時ソ連内を走る電車の約9割がラトビア製であったともと言われていた他、VEFの有名なラジオもリガの工場で生産されていたが、独立回復時にそれらの工業拠点は軒並み放棄され、現在も廃墟のまま残るなど、ソ連時代の産業はほとんど継承されなかった。 結果として、現在では国際的に競争力のある基幹産業と呼べるものは見当たらず、木材加工や金属などの産業がラトビアの産業を支えている。国内総生産は110億7000万ドル、一人当たり4762ドルで、これはEU加盟国中、ブルガリア、ルーマニアに次いで低いレベルである。 ソ連崩壊以降、経済の混乱によりインフラの整備・開発の遅れが目立っていたが、近年になり、不動産・金融・製造業等の分野に対する外国(ドイツ、スウェーデン、英国、ロシア等)からの直接投資が活発になっており、ここ数年はEU域内で最も高い成長率を記録するなどリガを中心に経済成長が著しかったが、実体経済に基づかないバブル的な経済事情と、ずさんな審査のもとに組まれた大量の不良融資やローンは、ラトビアを2008年の全世界的な恐慌のあおりを最も酷く受けた国の一つとする結果に至った。国内第二位のパレックス銀行は多額の負債を抱えたまま1ラッツで国有化され、政府もIMFに対して緊急融資の要請をした。2009年には経済が18%も落ち込んだ。 他方で、都市部ではインフレ率が大幅な上昇傾向にあることに加え、主な投資先がリガやその周辺に集中するなど地域間の格差が拡大しており、ラトビア経済が抱える最も大きな課題のひとつとなっている。 ここ数年リガは旧市街を中心に観光業が活発化しており、外資系ホテルの参入や新規航空路線の拡充とともに観光客が増加しているものの、リガ以外では観光開発が十分でなく、観光業でも地方とリガの間の格差が広がりつつある。 ラトビア最大のリガ国際空港は、バルト三国の中で最も航空路線・利用客数が多く、この地域でのハブ空港として機能している。最近では、夏季のみだが、リエパーヤのリエパーヤ国際空港への定期航空路の開設があり、独立回復後初の国内定期便(リガ⇔リエパーヤ)が就航したほか、数十年ぶりとなる地方空港を発着する国際定期便も就航した。2008年からは、クルゼメ地方の港湾都市ヴェンツピルスとリガを結ぶ定期便も復活した。 世界遺産にも登録されている旧市街地を中心とする地区は、景観保護のため高層ビルの建設が認められておらず、高層ビルは少ない。市内にある高層ビルはいずれも、そうした規制のなかったソ連時代に建設されたものである。これらのビルのうち、旧市街北部にある環境省等が入居するビルは、景観回復のため取り壊しも含め議論されている。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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